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こんにちは。西性寺副住職の天崎仁紹です。

10月を迎え、冬物のスーツや制服姿で働いておられる方を見かけるようになりました。さて、私たち僧侶も多分に漏れず文字通り「衣替え」を迎えることとなります。

が、今年からその様子に少し変化が見られるかもしれません。

浄土真宗本願寺派における衣替えのルールが改正

というのも、西性寺の所属宗派である、浄土真宗本願寺派で制定されている衣替えのルールが一部改正されたのです。

戒律がないと言われる浄土真宗だけに、意外に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、浄土真宗本願寺派の僧侶にもルールがあり、袈裟に関することや法要に関することが細かく規程されています。その規定を「法式規範」といいます。

今回、改正されたのは「浄土真宗本願寺派法式規範」第一編「作法と荘厳」中、第二章「被着法」の二「法衣」のところで、一般企業における「服装規定」に相当する項目です。変更の内容は以下の通り。

1.変 更 前

 法衣の衣替えは、夏衣を6月1日から、冬衣を10月1日から用いる。ただし、5月中に限り季節の変動を考慮して、夏・冬いずれの衣を着用してもさしつかえない。

2.変 更 後

 法衣の衣替えは、夏衣を6月1日から、冬衣を10月1日から用いる。ただし、5月および10月中に限り、季節の変動を考慮して、夏・冬いずれの衣を着用してもさしつかえない。

浄土真宗本願寺派 公式ホームページ(https://www.hongwanji.or.jp/news/cat2/002489.html)より引用

つまり、これまでは5月中のみ、夏物と冬物の併用が認められていましたが、新たに10月中も併用できるようになりました。

10月2日の尼崎市の最高気温は約30℃。正直、汗っかきな私にとってこの改正は非常に助かります。とはいえ、急に寒くなるかもしれません。なので、冬物も準備をしておき、必要なときはすぐに着用できるようにしておきたいと思います。そして、皆さまも季節の変わり目にはどうぞお気をつけください。

トップ写真について

今回の記事のトップ写真は、私が普段着用している布袍と呼ばれる袈裟(お衣)を製造、販売してくださっている京都の「直七法衣店(なおしちほういてん)」さんよりお借りいたしました。
直七法衣店さんは、主に浄土真宗本願寺派向けの法衣袈裟を手掛けられており、門徒式章やお念珠入れといった門信徒の皆さまにもご愛用いただける商品も販売されています。

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