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こんにちは。西性寺副住職の天﨑仁紹です。この度も西性寺公式ホームページをお読みいただき、誠にありがとうございます。寒さ厳しいこの頃ですが、お変わりございませんでしょうか。

さて、1月9日から16日まで、浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺では「御正忌報恩講法要」が行われます。

報恩講とは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の御命日(新暦で1月16日、旧暦では11月28日)にちなみ、親鸞聖人があきらかにされた「お念仏の教え」を喜ばせていただく仏事です。
このように説明すると、親鸞聖人と浄土真宗のみ教えだけを大切にさせていただく仏事のようにも思えますが、実はそれだけではありません。

浄土真宗のみ教えは、長い歴史の中で様々な困難を乗り越えながら、今に伝わっています。室町時代の1474年、本願寺第八代の宗主、蓮如聖人が福井県の吉崎御坊にいらっしゃる時、火災に見舞われました。当時、吉崎御坊には親鸞聖人が遺されたお書物が納められており、それらが焼失する危機に立たされました。そのお書物こそ『教行信証』と呼ばれる、浄土真宗のみ教えの根本が著されたものでした。つまり、浄土真宗が断絶しかねない出来事だったのです。

しかし、吉崎御坊の本光坊了顕(ほんこうぼうりょうけん)という僧侶が火の手が上がる本堂に飛び入り、最後は自身の腹を切り、その中にお書物を入れ、お書物を護り抜かれました。焼け跡から了顕僧侶のご遺体が見つかり、その中からは血が滲みながらも、燃えずに残ったお書物が見つかったといいます。
まさに、命を賭けて浄土真宗のみ教えを護られたことから、浄土真宗のお経典の表紙は赤色(血の色)が多く採用されているのです。

今日、私たちが浄土真宗のみ教えを聴かせていただけるのは、了顕僧侶を始め、多くの先人の方々が護り抜かれた結果でもあります。そして、その中に私たちのご先祖さまもいらっしゃることでしょう。そう思えば、報恩講が「浄土真宗で最も大切にされている仏事」と呼ばれるのも頷けます。

そして、今度は我々が浄土真宗のみ教えを護り、後世へ伝えてゆく番ではないでしょうか。親鸞聖人はもちろんのこと、ご先祖の皆さまもきっと喜んでくださるはずです。
ぜひとも報恩講へお参りいただき、浄土真宗のみ教えに耳を傾けていただければ幸いです。


西性寺副住職 天﨑仁紹

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